楽にウェットスーツを着る!脱ぐ!【知ってると得する方法とコツ】

ウェットスーツの写真 今更聞けない器材のこと
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上級者はウェットスーツをスルスルっと着ているのに自分はすごく時間がかかってしまう・・・
ウェットスーツを着終わるとどっと疲れてしまう

  • なぜ上級者はスルスルとウェットスーツが着られるの?
  • ウェットスーツの上手な着方ってあるの?
  • 力を入れずにウェットスーツを着られるコツを教えて!!
  • ウェットスーツって脱ぐときにもコツってあるの?
  • 脱いだ後、ウェットスーツのお手入れってどうするの?

そんな疑問にリゾート歴25年以上のインストラクターがお答えします。
この記事を読めばいつもの憂鬱なウェット着脱TIMEが楽になりますよ。

なぜ上級者はスルスルとウェットスーツが着られるの?

実はウェットスーツを着るにはちょっとした準備や力の入れどころ、順番があります。

上級者たちは何度もウェットスーツを着脱するうちにそれを体で覚え慣れているのでスルスルっと着ているように見えるのです。

あなたも慣れていけば間違えなくスルスルと着られるようになっていくのですが、前もってちゃんとした着脱の方法を知っていればもっと早く慣れてスルスルと着ることが出来るようになるでしょう。

ウェットスーツの上手な着方ってあるの?・・まずは順番を知ろう!

ウェットスーツを着るための基本の準備と順番はこれです。

  1. ウェットスーツの上半身をひっくり返します。
  2. 足首を入れ、太もも中央までたくし上げる
  3. お尻を入れる
  4. 右腕を入れる(利き腕)
  5. 左腕を入れる
  6. ファスナーを上げる

それぞれのポイントを説明しますね。

ウェットスーツの上半身をひっくり返します

そのまま足を通そうとして苦労している方をよく見かけますが・・・
まず最初にしなくてはいけないのはウェットスーツの上半身をひっくり返すことです。

ひっくり返しす分量がポイントです。
写真のようにお尻の部分まで深めにひっくり返して足の部分だけになるようにします。

ウェットスーツのひっくり返し方
ウェットスーツの足の付け根付近までしっかりひっくり返すことがポイント

こうするだけでも足を通すときに余計な部分が引っかからないのですっと足を入れることが出来ます。

まず足首を通してから太もも中央までたくし上げる

ズボンをはくようにウェットスーツを履くことは無理なのでまずは足首を通すことを目指します。足首は一番細い部分なので先にウェットスーツにかかとを通して足首まで上げることが一番のキーポイント。ここを最初に通してしまえばあとは簡単です。(ファスナーがついている場合は簡単です)

足首まで入ったらふくらはぎ、膝まで引っ張り上げます。
もし出来ない場合は、膝辺りまでウェットスーツをひっくり返して降ろしてしまい、たくし上げるようにすると入りやすくなります。太もも中央までも同じように引っ張り上げます。

お尻を入れる

お尻の下の部分までウェットスーツが履けたら
両手をお尻側に回します。ウェットスーツの中に手のひら外向きに手を入れてウェットスーツを掴み体全体を使ってジャンプする感じで引っ張ります。一度で出来ない場合は何回か続けます。

お尻側が上がったら前の部分も両手で引っ張り上げ股上まで引き上げます。

この時に股上がぴったりいかなくて四苦八苦したりしますが、水中で泳いでいると自然にフィットしていくものなのでそれ程神経質になる必要はありません。

右腕を入れる(利き腕)

腰までウェットスーツが上がったら右腕を入れます。
先に利き腕を入れたほうが反対の腕を入れる時に力が入りやすいです。(先に利き腕というのがポイント)
足の時と同じようにまずは手首を通すことを目指します。手首さえ通ってしまえばあとは簡単です。(手首ファスナーがあると楽です)

手首が入ったら肘位までたくし上げます。
きつ過ぎないウェットの場合は手首・肘が入ったら弾みをつけるように腕を伸ばしつつ反対の手で脇の下をパン!とたたくようにするとスポッと腕が入ります。
きついウェットスーツの場合は二の腕辺りまで頑張ってたくし上げてから脇の下をたたいてみて下さい。

左腕を入れる

右腕(利き腕)が入ったら左腕も同じように手首をまず通します。
肘位までたくし上げるとき利き手を使えるので先程よりもすんなりとたくし上げられるはずです。

肘位までウェットスーツを通せたら、左腕を弾みをつけて伸しつつ右手で脇の下をたたいて腕を入れてみて下さい。

ファスナーを上げる

両腕が入ったらファスナーについているひもを引っ張ってファスナーを上げるのですがここで注意しておきたいことがあります。

【ウェットスーツの一番破れやすい部分はファスナーの付け根】
紐を思いっきり引っ張っているとすぐにファスナーの付け根に穴が開いてきます。もともとテンションがかかりやすい部分なので破れやすい部分です。
できたらファスナーの付け根を抑えながら引っ張ったり、下から引き上げられる分を先に引き上げてから引っ張ったりすることをお勧めします。

力を入れずにウェットスーツを着るコツを教えて!・・これを使って滑りやすくしましょう。

ウェットスーツのサイズがあまりにもピッタリの方だと足や手がなかなか通らなかったりします。
特に足首、手首で苦労するダイバーをたくさん見て来ました。

ここではウェットスーツの中で滑りやすくするコツをいろいろご紹介します。

お手軽オススメビニール袋

足や手をウェットスーツに通すときにビニール袋をかぶせてから通します。
直接肌が当たるよりもグッと滑りやすくなり楽に通すことが出来ます。

あまりにも大きなビニール袋だと手や足を通し終えた後で
ウェットスーツ内に残ったビニール袋を引き抜くのが大変ですのでほどほどサイズがお勧めです。または、手の場合はビニールの端を握っておくのがコツです。

保温にもなるタイツやストッキング

ビニール袋よりは滑りませんが
女性の場合(気にしなければ男性もOK!)タイツやストッキングを穿くのも良いです。
ウェットスーツも着やすくなりますし保温効果もあります。

水を入れる

シャワーなどを浴びながらウェットスーツを着るととても簡単に足や腕が通ります。
足首だけ頑張って通したらウェットスーツの中に水をためるようにしてから引き上げるとスポッと入ります。ちょっと快感なくらいです。
もしあるのならシャワーの水よりホースの水を入れる方が効率的です。

水の中で着る

プールや海の中でウェットスーツを着るのはとてもおすすめなのですが
水中バランスをとれない方だと足が浮いてしまうことで溺れてしまいそうになる方がいます。
水慣れしている方には水の中で着るのが一番簡単な着脱方法だと思います。

空気を入れる

あまりやる方は少ないですが、水の代わりに空気を入れる方法もあります。
手首までウェットスーツは入ったけどおさまりが悪い場合
手首の入り口に口から息をフーっと吹き込むことで空間が出来てちゃんと着られるようになります。

ワセリンやココナッツオイルを使う

ぬるぬるしたものを使うことでウェットスーツが滑りやすくなります。
オイルを塗ることでウェットスーツが着やすくなるのと体感的に寒くなりにくくなります。
しかし、ウェットスーツはべとべとになると想像できます。
何を優先するかの好みの問題かなと思います。

ベビーシャンプーやトリートメントを使う

ベビーシャンプーやトリートメントを水で数倍に薄めて体に塗ってからウェットスーツを着る方もいます。
確かに滑りやすくなるのですが環境的な面を考えるとグレーな感じがします。
脱ぐときにちょっと使うのはウェットスーツを洗うという意味ではいいかもしれません。

ウェットスーツって脱ぐときにもコツってあるの?

初心者ダイバーはそのままきれいに脱ごうとする方が多いのですが

ウェットスーツはひっくり返すように脱ぐのがコツです。

洋服だってぴったりしたものはひっくり返して脱ぎますよね。
ひっくり返して脱いでも全く恥ずかしいことではありません。

ウェットスーツを失敗せずに脱ぐ順番

別に順番なんか気にしなくても脱げるんですが見ているといろいろと失敗される方が多いので、失敗したくない方は目を通してみて下さい。

  1. ウェットスーツを着たまま、まず全体的にシャワーを浴びて膝や肘などの汚れを落としましょう。
    脱いでから洗うより着ているうちに洗う方が何倍も楽です。
  2. 時計、ダイブコンピューターなどを外す・・失敗ポイント!
    手首まで脱いでから気が付いて後悔する人続出です。
  3. ブーツを脱ぐ・・失敗ポイント!
    足首までウェットスーツを降ろしてから気が付いて後悔する人続出です。
  4. ファスナーを下げ両肩を脱いだらウェットスーツの中に水を入れるように浴びる
  5. 水をウェットスーツ内に貯めるようにしたらを片腕をひっくり返すように抜く
    (最初は利き腕じゃない方が脱ぎやすいです)・・楽ちんポイント
  6. もう片腕も同様にウェットをひっくり返しながら抜く
  7. 上半身が脱げたらウェットスーツの足首部分を内側に折り曲げます。・・楽ちんポイント
    (内側に折り曲げておくとウェットスーツが抜けやすくなる)
    腰の部分からシャワーの水をウェットスーツに入れるようにする。
  8. ウェットスーツの中に水が溜まってきたらひっくり返すように引き下げる
  9. 片足ずつ足首を抜く(ウェットスーツはひっくり返ってOK)
    手で引っ張るのは大変なので私の場合は足で踏みながら脱いでしまいます。

    脱ぎ終わったウェットスーツは裏返っているのが普通です。

シャワーがない時も滑りは悪くなりますが同じ順序で脱ぐことが出来ます。
脱ぎ終わった時に裏返っているのが普通ですので無理やり表のまま脱がなくて大丈夫です。
(表にしたい人は後から表にすればよいのです。)

脱いだ後、ウェットスーツのお手入れってどうするの?

ウェットスーツを脱いだ後のお手入れですが

【リゾートで翌日も使う場合】
表側の目立つ汚れは脱いだときすでに洗っているので裏に返したまま水でじゃぶじゃぶ洗ってそのまま干してします。
裏側のまま干した方が翌日に着るときに乾いていて気持ちが良いです。
ただ、表側に折じわが多少できてしまいます。私は折じわは気にしませんが折じわが気になる方は表に返して干しましょう。

【リゾート最終日など】
時間と水が豊富にある場合は綺麗な水で裏表ともに数回じゃぶじゃぶと洗います。その際ファスナー部分などに水をかけておくと尚良いです。
洗った後タオルなどで水気を取れるだけとりハンガーなどに下げて干します。

帰宅後、風呂桶などに水を張り半日くらい塩抜きをし、丁寧に洗いたい方はシャンプーなどで洗ってから良く乾かしましょう。(生乾きだと臭くなります)
乾いたらハンガーにかけて保管しましょう。

まとめ

初心者のうちは誰もが時間がかかってしまうウェットスーツの着脱。
面倒くさくてもひっくり返したりするのは必要な準備です。
コツと順序を守るようにしていくとだんだん上級者のようにスルスルとウェットスーツが着れるようになります。

滑らせるためのビニール袋などは海で無くしたりしないように(海のゴミにしないように)気を付けてくださいね。

ウェットスーツを着るストレスが少しでも減りますように!

楽しいダイビングを!!

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