フルフットフィンって人気があるけど脱ぎ履きが難しいイメージしますよね。
実はサイズの選び方によってフルフットフィンは逆に着脱がしやすいフィンだったりします。
私を含めダイビングガイドがフルフットフィンを好むのもそんな理由からです。
選ぶべきサイズをこの記事で説明しようと思います。
この記事を読めばあなたに合うフルフットフィンのサイズとブーツの関係がわかります。
フルフットフィンは着脱しやすく疲れにくいフィン
フィンの足を入れる部分（ポケット）が靴のような形状になっているフィンです。
特徴としては足の力がダイレクトにフィンに伝わりやすく
フィットしているので疲れにくいのが特徴です。
フルフットフィンはサイズの選び方を間違わなければ
くつのように着脱しやすく足も疲れやすいとてもお勧めなフィンです。
フルフットフィン着用には2つのサイズ感があります。
フルフットフィンの使用には2つのサイズ感があります。
ピッタリ派：フィンキック時の使用感を優先してぴったりと履く
ゆったり派：着脱を優先してゆったり履く
初めてフルフットフィンを購入する人、初心者、スノーケラーはピッタリ派が多く
ダイビング上級者はゆったり派が多いです。
ちなみにメーカー指定サイズはピッタリ履くことが前提となっています。
ピッタリ派の長所と短所
長所はピッタリとフィンを履くことで自分の足とフィンの一体化を更に感じることが出来ます。
また、ゆったり履くよりもフィンが小さ目で済むのでフィンキックの際に足が疲れにくくスノーケリングにもGood。
旅行の際もサイズが小さいので荷物詰めが楽になります。
短所はピッタリしているので履くとき脱ぐときにコツや力を使います。
着脱で力が強くかかるのでフィンの寿命が短くなります。
ゆったり派の長所と短所
長所はゆったりしているのでフィンの脱ぎ履きがとても楽です。
私の感覚ではストラップフィンよりも早く脱ぎ履き出来ます。
変に力を入れずに脱ぎ履きが出来るのでフィンの寿命も長いです。
器材を背負っていてもフィンが一回り大きいので力強いフィンキックが可能です。
短所はピッタリ派よりも一回り大きなフィンになるのでフィンキックの際にもう少し脚力が必要です。
また旅行の際一回り大きいので荷物になります。
自転車こぎのようなフィンキックの方だと脱げるような気がして心配になる方もいるかも知れません。
ブーツとフルフットフィンのサイズ感を実際に検証
ピッタリ派もゆったり派もお好みのサイズ感で履くには
フルフットフィンのサイズとブーツの種類の関係を知っていなければなりません。
そこで今回は一番人気があるMEWフィンで私の場合を例に
いろんなタイプのブーツを履くと
どんなサイズ感になるかを検証してみます。
ダイバー
私の足のサイズは24㎝です！
24㎝の足に丁度いいブーツとフルフットフィンを検証します。
今回試したブーツは
- ワークマンのソックス（3㎜）
- グリップソールブーツ24㎝
- デッキソールのブーツ24㎝
残念ながらMewブーツが手元にありませんでしたが
ピッタリとしていて底が薄いMewブーツのサイズ感はワークマンのソックスに近いと思います。
（ラバー部分がない分使用感は違うと思うのであくまでもサイズ感として参考にしてください）
フルフットフィンの方は
- Mサイズ
- Lサイズ
- XLサイズ
ちなみにフィンに記載されているサイズはこんな感じです。
ここでいうBOOTSと言うのはMEWブーツだと思って良いと思います。
MEWブーツと言うのはほとんどソール（靴底）のないソックスに近いブーツです。
ビーチなどを歩いたりするには足が痛くなるブーツなのと
あまり長持ちしないブーツなので現場としては需要がなく手元にサンプルが無いので
ほぼ同じサイズ感のソックスを今回使用しています。
ソックス（足のサイズ２４㎝）でMEWフィンを履いた場合のサイズ感
Mewブーツに近いサイズのソックスを使用した場合です。
どうやら足のサイズ24㎝でソックスの場合はMサイズがいい感じです（ピッタリ派）
Lサイズだとゆったり派でもかなりフィンを上手に使える人のみという感じです。
写真入りで検証します。
ソックス と MEWフィンMサイズ
まず、そのまま足を入れてみます。
さすがメーカーおすすめ！かかとがちょうどピッタリ合います。
今度はつま先立ちになってかかとをあげてみます。
フィン入り口が内側にありますが無理やり指を入れれば履けるかな？という感じです。
このまま履く方もいますが、このサイズ感だと先にフィンのかかとを裏返した方がすんなり履けるかもしれません。
ただ、ひっくり返すといろいろ良くないことも起こります。
参考ページ
履いた感じはピッタリ足に吸い付く感じです。
かかとにはちょっと余裕があるので足も痛くはならなさそうです。
次に脱いでみます。
かかとに余裕があるのでつまんで脱ぐことが出来ます。
少し力が必要ですがかかとをつまんで引き下げれば脱ぐことが出来ます。
立って脱ぐ場合も問題は無さそうです。
さすがメーカーおすすめサイズです。
私がいつも使っているセットと比べるとちょっと脱ぎ履きしにくい感はありますが
この位であれば慣れていけると思います。
ピッタリ派の方にはおすすめサイズです。
ソックス と MEWフィンLサイズ
メーカーおすすめより一回り大きなLサイズ履いてみます。
先程よりすんなりフィンポケットに足が入ります。
この感じならくつを履くような感じでフィンを履くことが出来ます。
つま先立ちになってかかとをあげてみます。
少しかかとがひっかかる感はありますがほぼそのまま上に抜くことが出来そうです。
フィンキックが自転車こぎの方だとフィンがすっぽ抜けるかもしれません。
ちなみに・・・私的にはほんのちょっとフィンが大きい感はしますがこの位でも大丈夫です。
ブーツのかかとがラバーで出来ていれば全く問題ないと思います。
脱いでみます。
かなり簡単に脱げます。
経験の浅い方だと簡単すぎて心配になるかも知れません。
ソックス と MEWフィンXL
一応試してみましたが・・・大きすぎて問題外でした。
グリップソールブーツ24㎝でMEWフィンを履いてみたサイズ感
MewブーツじゃないとMewフィンは履けないと思っている方もいますがそんなことはありません。
現場では普通のブーツを履いているガイドやイントラの方が多いです。
今まで持っているグリップソールブーツでMewフィンを履きたいという方参考にしてください。
ちなみにグリップソールと言うのはこういう靴底です。
グリップソールの場合はMサイズのフィンだとパツンパツンです。
Lサイズは程よいゆるみもあり着脱もそこそこしやすいのでピッタリ派の方にはかなりおすすめ
ゆったり派の方にはちょっときつい感はりますが可もなく不可もなくでした。
写真入りで検証します。
グリップソールブーツ24㎝ と MEWフィンMサイズ
そのままフィンポケットに足を入れてみます。
グリップソール分ブーツの高さがあるのでフィンポケットの中にブーツが十分に入らないせいで
かかとが飛び出る形になりました。
このままではフィンを履くことは出来ません。
かかとをひっくり返して履いてみます。
これだけかかとが出ていると履けるのだろうか？と思いますが
この位なら履けないことはありません。
フィンのかかとをひっくり返して履いてみます。
かなりぴったりな感じで履けました。
しかしピッタリ過ぎて余裕がありません。
正直このサイズだと履くことは出来ても脱ぐのは一苦労です。
今度は脱ぐためにかかとを踏んでみます。
脱ぐためには無理やり指を入れるしかありません。
両手の親指2本入れてやっと脱げました。
ゲストを見ているとこのサイズ感セットでMEWフィンを履いている方を多く見かけます。
水中ではこの方が安心かも知れませんが正直お勧めできないサイズ感です。
グリップソールブーツ24㎝ と MEWフィンLサイズ
そのまま足を入れてみます。
フィンのかかとの部分と丁度同じくらいのところにブーツのかかとがあります。
これなら普通の靴のように履けそうです。
履いてみます。
つま先立ちしてもかかとも抜ける感じはしません。
フィンキックが自転車こぎの方でも心配は無さそうな感じです。
脱ぐためにかかとを踏んで脱いでみます。
脱ぐときもかかとがちゃんとフリーになるのでコツを掴めば簡単に脱げるようになります。
この組み合わせなかなか良いです。
簡単に履けるし足のフィット感もあります。
ピッタリ派でもゆったり派でもOKだと思います。
グリップソールブーツ24㎝ と MEWフィンXLサイズ
履いてみましたが・・・・
大きすぎてかかとが全く引っかかりません。
これではフィンが抜けてしまいそうで心配です。
XLは甲の高さも他のフィンよりかなり高い感じがします。
デッキソールブーツ24㎝ とMEWフィンを履いてみる
デッキソールとはボートなどで滑りにくいソール（靴底）です。
一番底が厚くブーツの体積はおおきくなります。
ちなみにデッキソールとはこういう靴底です。
おすすめできるのはゆったり派の方のみでXLサイズのフィンのみでした。
写真入りで検証します。
デッキソールブーツ24㎝ と MEWフィンMサイズ
そのまま足を入れてみます。
甲の部分がつかえてしまい全く入る気配がありません。
デッキソールブーツ24㎝ と MEWフィンLサイズ
そのまま足を入れてみます。
ちょっとかかとの方が出っ張ってしまいます。
くつのようには履けない状態なのでかかとをひっくり返してみます。
かなりピッタリな履き心地になります。
この位のサイズ感で履いている方はよく見かけますが・・・
脱いでみます。
かかとにゆるみが全くないのでかかとを踏んで脱ぐことが出来ません
頑張って指を入れて力を入れて脱ぐことになり
おすすめできるセットではありません。
デッキソールブーツ24㎝ と MEWフィンXLサイズ
そのまま履いてみます。
すんなりフィンに足が入ります。
これなら普通の靴を履くようにフィンが履けそうです。
指一本分フィンの入り口が狭い感じですんなり入るし
かかともちゃんと引っかかるしいい感じです。
脱いでみます。
泳ぐときはかかとが少し引っかかっていて尚且つかかとを踏めばすっと抜ける
かなり理想的な着脱が出来る組み合わせです。
ちなみに私はこの組み合わせを20年以上愛用しています。
24㎝の足の人におすすめなのはこの組み合わせ
いろいろと試してきましたが24㎝の足の人におすすめのセットはこのようになりました。
赤字は着脱のしやすさを考えた場合のおすすめサイズです。
| Mサイズ | Lサイズ | XLサイズ | |
| ソックス（MEWブーツ） | ピッタリ派〇 ゆったり派△ | ピッタリ派X ゆったり派△ | どちらもX |
| グリップソールブーツ | ピッタリ派△ ゆったり派X | ピッタリ派◎ ゆったり派〇 | どちらもX |
| デッキソールブーツ | どちらもX | ピッタリ派△ ゆったり派X | ピッタリ派X ゆったり派◎ |
＊ピッタリ派はグリップソールブーツとLサイズのフィンがおすすめです。
＊着脱優先のゆったり派はデッキソールブーツとXLサイズがおすすめです。
補足ですが
私の経験ですが足サイズ24㎝・裸足ではMEWフィンMSサイズを使っていました。
パラオの激流でもそれでガイドしていました。
今回はあくまでも私の感覚ですので自分で直接履いて確認することをお勧めします。
今回は24㎝のみの検証になってしまいましたが
他のサイズの方も大体のサイズを考える上での参考にしてみて下さい。
まとめ
フルフットフィンはサイズ調節が出来ない分、ブーツなどでサイズを調節することが重要です。
良い組み合わせを知ることで着脱しやすさと疲れにくさを手に入れることが出来ます。
自分に合うサイズ感の組み合わせを見つける参考にしてみて下さい。
レンタルやお友達のフィンを試しに履かせてもらうことをお勧めします。
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