今さら聞けないフィンの履き方脱ぎ方ーストラップフィン編

ストラップフィンの写真 今更聞けない器材のこと
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フィンの履き方なんて習ったっけ?
というダイバーの方結構多いようです。

特に難しい器材ではないので習わなくても履けるものですが、実は履き方を知っているともっと簡単にフィンの脱ぎ履きが出来るんですよ。

現地インストラクター歴25年以上、現場で教えてきた方法をこの記事でご紹介します。

この記事を読めばダイビングツアー先でも、もたもたせずにフィンの着脱ができるようになります。

立ったままでもフィンは履ける

ダイバーの皆さんを見ていると座らないとフィンが履けないという方が結構います。
確かに座って履くなら子供でもフィンは履けます。
でも、器材を背負ったままフィンを履かないといけない時もあります。

立ったままでフィンが履けるようになるには正しい方法を知っておくことが必要です。
立ったまま履けるようになったら座って履く方が大変に思えるかもしれません。

【立ったままフィンを履く手順】

  1. フィンを履く前にストラップの調整をしておきましょう
  2. フィンポケットの奥に足を差し込みます
  3. ストラップをかけます

それぞれにちょっとしたコツがありますのでそれぞれ説明します。

フィンを履く前にストラップの調整をしておきましょう。

一般的にはストラップを長く緩くしておく方が多いですが
実は調度良い長さにして固定しておくのが一番です。

元へなちょこ<br>ダイバー
元へなちょこ
ダイバー

ちょうど良いストラップの長さとは・・・・
フィンポケットの奥まで足を入れた時にストラップがかかとの部分に来るくらいです。
そしてストラップを掛けた時に指が2本くらい入るくらいの長さです。

これでは緩くて抜けてしまいそうで心配という方いるかもしれませんが
上手にフィンキックをすると水流の反発を受けて足はポケットの中へ押し込まれるのが普通なので抜けることはありません。

その証拠に私の先輩ガイドのフィンにはストラップがついていませんでした。
(証拠写真がないのが残念です:汗)

自転車こぎなど上手じゃないフィンキックをした場合はポケットから足が出ようとしますが指2本分のところにはストラップがあるので抜けることはありません。

きつすぎるストラップは足が痛くなったりフィンずれの原因になったりするので良くありません。
また、脱ぐ時もとても大変でもたもたする原因になります。

何よりも一度調整できたストラップは毎ダイブごとの調整は要らなくなるので楽だし簡単にフィンの着脱ができます。

フィンポケットの奥に足を差し込みます

いかに深く足を差し込めるかが上手に上手にフィンを履くコツになります。

元へなちょこ<br>ダイバー
元へなちょこ
ダイバー

しっかり足を差し込むコツは
反対の足でフィンの先を踏んで固定してから足を差し込むことです。

足の力を使った方が楽にフィンポケットに足を入れられます。

座って履く場合も立って履く場合も
手でフィンを差し込むのはとても力が要りますし大変です。

踏んで固定したフィンのポケットの中へ足の力で足先を押し込むのが一番楽です。

ストラップをかけます

体がフラフラする場合は何かにちょっと捕まりながら行います。

前もって調整したストラップがかかとの下辺りにあるのでそれを上にちょこっと引っ張り上げるだけなので簡単です。

この時、体の柔らかい方は足と同じサイドの手で引き上げることができますが、実は反対側の手で引き上げるようにした方が体のバランスがとりやすいです。

元へなちょこ<br>ダイバー
元へなちょこ
ダイバー

右足のフィンならば左手を使って引き上げる
左足のフィンならば右手を使って引き上げる


指2本分の余裕があるのでそれほど力を入れずに引きあがるはずです。

たったこれだけです。
是非試してみてください!

フルフットフィンの場合の履き方脱ぎ方はこちらを参考にしてください。

今さら聞けないフルフットフィンの履き方脱ぎ方【コツを知れば簡単】

フィンの脱ぎ方

ダイビング終了時にフィンをとるのは体もつかれているし一苦労ですよね。

でも、履くときに調整したストラップの長さそしてフィン先を踏むテクニックを応用すれば簡単に脱ぐことが出来ます。

ビーチダイブの場合

  1. 腰位の水深の時にレギュレーターをくわえたまま行います。
    タンクの重さをあまり感じずにフィンを脱ぐことが出来ます。
  2. 足とは反対側の手でストラップをかかとの下に下ろします。
    (またはストラップのバックルを片方だけ外します←こちらの方が難しい)
  3. フィンの先っぽを反対足で踏んで足を引き抜きます。
  4. フィンを無くさないように拾い上げます。
元へなちょこ<br>ダイバー
元へなちょこ
ダイバー

この動作、すべてを立ってやらなくてはいけないわけではありません。
レギュレーターをくわえて水に顔を入れたままちょこっとストラップを下げれば簡単です。

例えば・・泳いだ姿勢のままちょっと体を丸めてストラップだけ下げておいて、立ったらフィンの先っぽを踏んで足を引き抜くだけでスムーズにフィンが脱げます。
出来るダイバーに見えますよ!!

ボートダイビングの場合

  1. 必ずはしごを持ってからフィンを脱ぎ始めましょう。
    離れたところでフィンを脱ぐと移動できなくなるので危険です。
  2. 足とは反対側の手でストラップをかかとの下に下ろします。
    (またはストラップのバックルを片方だけ外します←こちらの方が大変)
  3. 足で踏めないので・・・足とは反対側の手でフィンの先ではなく横の部分を持ち足を少し横に揺らしながら引き抜きます。
元へなちょこ<br>ダイバー
元へなちょこ
ダイバー

ボートの場合は最後フィンを引き抜くときに多少力を使います。
ダイビングを終えた後は足がフィンポケットの奥へギュッと入ってしまっているので足を横に揺らしながら少しずつ引き抜いて行くのがコツです。

この時、フィンポケットのサイズとブーツのサイズに比べて小さいとなかなか足が抜けないのでブーツに合ったサイズのフィンであることが大切です。

ブーツに合ったポケットサイズのフィンを手に入れよう

自分の脚力に合ったフィンであることはもちろんですが、ブーツに合ったポケットサイズのフィンであることも大切です。

ブーツにはいろんなソール(底)のものがあります。
フルフット用のブーツのソールはとても薄く
デッキソールやフェルトソールのものはかなり厚いです。

そのため同じサイズのブーツでもフィンポケットがちょうど良かったり、きつくなったりとサイズ感がが変わってしまいます。

フィンを買う場合はブーツのタイプを覚えておいて、ちょうど良いポケットサイズのフィンを購入することが大切です。(一緒に買うのが理想)

調度良いサイズのフィンポケットとは

  1. フィンポケットの奥までしっかり足が入るサイズであること
  2. 横に振ってみた時にフィンがグラグラしない
  3. きつ過ぎない。多少余裕があり脱ぎ履きが簡単

上記の点をチェックしながらブーツやフィンを購入するとフィンの着脱がとても楽になります。

《へなちょこダイバーだった頃のレンタルフィン失敗談》

  1. フィンポケットの半分くらいまでしか足が入らないフィンを履いたことがあるのですがダイビング中盤からふくらはぎが攣りまくって大変でした。
  2. 大きなフィンをレンタルした時は脚力が足りないのかフィンを振るのに苦労しまるで自転車こぎ状態に・・・結局フィンキックが安定しなくてストレスなダイビングとなりました。
  3. ストラップが要らないんじゃないか?という位にフィンポケットがぴったりなフィンを履いたら足裏がしびれてしまいました。そして履くのも脱ぐのもとても大変で一気に初心者に戻ってしまったような感覚に陥りました。

逆に今、あなたがそんなフィンを履いているとしたら・・・ブーツのサイズに合ったフィンを使うことでスキルもアップした気分になれると思います。

まとめ

ストラップフィンの脱ぎ履きを上手にするには

  1. ストラップの調整をしっかりして固定する。
  2. フィンポケットへしっかり足を差し込んだり抜いたりするためには、反対側の足でフィンの先を踏んで固定することが大切です。

大前提として自分のブーツにあったサイズのフィンを使うことだと思います。
そうすることでスムーズにフィンの着脱が出来るようになります。

ダイビングの始まりも終わりもスッとフィンの着脱ができるようになれば初心者脱出に近づいて上級者にジロジロ見られる心配もなくなりますよ。

フルフットフィンの場合はこちらを参考にしてください。
今さら聞けないフルフットフィンの履き方脱ぎ方【コツを知れば簡単】

意外と知らないフルフットフィンの履き方脱ぎ方【コツを知れば簡単】
フルフットフィンは着脱が難しそうと思っていませんか?実はコツを知ると着脱はストラップフィンよりも簡単です。現地ガイドとして25年以上フルフットフィンを愛用して来たインストラクターがフルフットフィンが長持ちする一石二鳥の着脱方法をご紹介します。

楽しいダイビングを!

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