ダイビングに出会ったきっかけ
私がダイビングを始めたきっかけは母に勧められたから
新聞の広告に「無料体験ダイビング」の記事があったのを母が見つけ私のところに持ってきました。
大学4年生の春。あの頃は景気が良くて5月には就職も決まっていました。
友達はまだ就職活動中なのもあって暇で家でゴロゴロしていた私を外に出かけさせようと
母が無料体験ダイビングを提案してきたのでした。
私は面倒くさいなあ・・と思いつつ、海は嫌いじゃなかったので早速電話をし申し込みました。
無料体験ダイビングにGO!
体験ダイビングは早朝出発で駅前のダイビングショップに集合
水着・バスタオルを持ってくるように言われていたので小さめのバック一つだけ持って行きました。
他にも若い女性と男性が数名。挨拶をした後車に乗り込みました。
車の中で自己紹介をした後、インストラクターらしき人がいろんな話をしてくれました。
ああ。こういう世界もあるのだな。
と新鮮に思いつつ
今日は本当に海に潜るのか・・・と寝ぼけた頭で考えていました。
潜る準備
現地に到着。大瀬崎というところでした。
スタッフの方達が荷物を降ろして準備をしている間
その日知り合ったメンバーで海を見てワクワクしていました。
では器材を配ります。
と言われてウェットスーツ、マスク、スノーケル、フィンが配られ着てみるように言われました。
私に配られたウェットスーツは5mmのツーピース。
身長と体重を前もって申告していたのですが
どうみても大きくて洋服のようにあっさり着ることが出来ました。
そのあとフィンの履き方、マスクの仕方などを教えてもらい、最後にウェイトを用意してくれました。
今でも覚えていますが6kgの重りが付いたウェイトベルトで腰にずっしりと重く
ずり落ちそうに感じて何度もしっかり締め直しました。
さあ、潜るぞ!あれ?潜れない
水面に浮かせたタンクの付いたBCジャケットを着せてもらいインストラクターと一緒に潜ります。
マスクに水が入らないか、呼吸は出来るか・・・
水面に浮かびながら確認をしました。
そのままBCジャケットの空気を抜いて潜りましょう
と言われてやってみましたが
あれ?全然潜れないじゃん!?
私の体は水面に浮いたままビクともしません。
あんなに重いウェイトをつけているのに
インストラクターがBCジャケットの空気を抜く手伝いをしてくれましたがそれでもダメ
インストラクターが慌てて1kgのウェイトを私のポケットに入れました
(これで7kgのウェイト!?)
それでもまだ沈まない:汗
さらにもう1kgのウェイトを投入!
(これでトータル8kg!!)
するとちょっとだけ沈んだ感じがしたのですが
一緒に体験ダイブをしている人は水底にいる
これは・・・まだ潜れてないってこと!?
と頭の中が真っ白になりました。
インストラクターもどうやら頭が真っ白らしく
今度は私の手を引っ張ったりタンクを上から押したりして私を潜らせようと必死でした。
潜れているのか?いや、浮いているだろう?
という感覚のまま時間が経ち体験ダイビング終了
透明度も良くなくて青い魚が数匹居たなあという印象しか残っていませんでした。
最後はタンクを背負ったままビーチに上がってくださいと言われました。
海から上がった後の体の重いこと・・・
タンクも重いけど8kgの重りもついていて
ざっと18kg分位背負ってたんですから当たり前ですね:苦笑
体験ダイビングの感想
ダイビングショップとしては「楽しかった~」「海の中綺麗だった~」・・・・・
という前向きな感想が欲しかったんだろうなあって思ったので
そんな感じのことを言った気がしますが
正直なところは・・
全然潜れなかったし面白くない。疲れた。なんでこんなことやるのかわかんない。
という感想でした。
そりゃそうですよね。
潜れないし、魚どころじゃないし、最後は18kgを背負いビーチを歩く:汗
こんな思いをしたゲストがダイビングを始める訳がありません。
しかし・・・
始めちゃうんです。私。
ここからは余談になりますが
体験ダイビングを終えショップに戻ってきた後
「皆で打ち上げに行こう!」と言われ
どうせ家に帰るしか用事もないしと参加
この飲み会が楽しかった!
いろんな海の話が聞けたり、
サーフショップも兼ねているお店だったのでサーフィンの話も聞けたり
今まで知らなかった世界が広がった感じがしました。
「ダビングのライセンスをとったら・・またこの飲み会に参加できる!」
という極めて不純な動機でライセンスをとることにしました。
嘘のような本当のお話
その選択がその後の人生を大きく変えるとは全く思っていませんでした。
母もあの時体験ダイビングを勧めたことをきっと後悔したはずです:苦笑
潜れなかった原因と対処
思い返してみると沈めなかった原因わかります。
今までの話を読んで気が付いた方もいるかもしれません。
(わかった方は自慢していいと思います!!)
原因として考えられるのは次の2つです。
- ウェットスーツが大きすぎた
- 伏し浮きのまま潜行した
- 肺の中に空気がいっぱい入っていた
- レンタルのウェットスーツがあまりにブカブカであちらこちらに空気が入っていた。
ウェイトベルトも落ちないようにしっかり締めていたので足の方の空気も抜けない状況だったと考えられます。
(対処法)
体に合ったウェットスーツにする。
ウェイトベルトをきつく締め過ぎない - 体の体勢が縦ではなく伏し浮き状態からの潜行でした。
だから首から空気も抜けなかったんだと思います。
(対処法)
潜行する時に空気を抜くように縦向きのまま潜行する - インストラクターから息を吐いての指示がありませんでした。
人間は何かを始めようとすると息をいっぱい吸って備えるという習性があります。
だから「沈むよ」って言われると息を吸ってしまうんですよね。
(対処法)
潜行する時はしっかり息を吐きましょう。
体験ダイブでのお話なのでこの位の点だと思いますが
後日、ファンダイバー向けにスムーズな潜行の仕方という内容を改めて書きたいと思います。
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